2017年2月11日土曜日

自炊代行業者へのインタビュー


 昨年、本を電子化することを表す自炊というものに興味を持ち、自炊代行業者に雑談に近いようなインタビューをしたときの話をします。




 自炊は著作権の話をすれば私的利用ならOKだが、人に頼んだりする自炊代行は黒に近いグレーになる。だが、自炊の作業はやってみればわかるが大変である。相応の機器も必要であるし、素人がいきなりやってもうまくいかないことが多い。しかし、家の本を電子的に処分したいという欲は大きく自炊業者はそこそこ日本にはある。

 自炊業者は東京には多いが、地方では少ない。だから地方の自炊代行はブルーオーシャンかというとそうではない。インタビューをした地方の自炊業者によると、初代ipadが発売された頃は数社のライバル企業がいたが、今では自分だけがホソボソとやっているという。ライバル会社が営業をやめたので、客が増えたかというとほとんど変わってないようだった。要は地方では自炊という文化そのものがほとんど育ってないようだった。

 1冊が100円単位からで営業しており、薄利多売な自炊代行だが、客そのものも減ってるようだった。電子書籍が普及していくにつれて、自炊の需要は増えると想定していたらしく厳しい経営環境のようだった。

 自炊の潜在的な需要は大きと思い、広告活動をしたいと思っても、著作権的にグレーであるゆえに大きな広告もだせず、もどかしい思いをしているのを強く感じた。

 客が持ってくる本は、捨てれないけど部屋に大量に本がある、というケースでダンボール何箱の本が送られてくるというパターンも多いみたいですね。単価が安いで、こういうパターンの方が利益がよいみたいです。

 本を電子化するという文化は育てたいと思うが、著作権的に難しい面もある。今後自炊代行がどうなるかは予断を許さないですね。


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